『ザ・スペース』 弘兼憲史 その1 −THE SPACE−


『ザ・スペース』   弘兼憲史 全2巻 初版1980年10月 奇想天外コミックス


ついに、弘兼憲史先生の登場です


大学の時に『人間交差点』にはまり、『島耕作シリーズ』にはまり、『加治隆介の議』にはまり、今『黄昏流星群』にはまり、日本文華社の『弘兼憲史傑作シリーズ』を苦心して探し、『紅いグリーン』や『ラストニュース』を揃え、昔は飛ばし読みしていた『ハロー張りネズミ』を集め始め、さらに奥さんの【柴門ふみ】作品までかなりそろえてしまった
為末大だって、書いている⇒
http://tamesue.cocolog-nifty.com/samurai/2007/02/post_0a49.html


サラリーマン、特に団塊の世代にとって、弘兼憲史の作品は非常に楽しめるのではないかと思う。
島耕作は、社長にまで昇り詰めるのか・・・
加治隆介は、総理大臣になるのだろうか・・・
もちろん、どの世代の人が読んだって、面白いに決まっているが


やりがいのある仕事に身をやつしながらも、立身出世していき、適当に女性と遊んで、
なんと羨ましい!
ちょっと、都合よすぎ!
でも、世の淋しいお父さん達は、現実には到底かなわぬ夢を、島耕作や加治隆介に託していたのではないだろうか・・・


・・・いかん、今日のレビューはそっちじゃなかった
ところで、弘兼憲史の草創期、彼はいろんな漫画を書いていたのをご存知でしょうか
時代劇やSF、学生、ファンタジーなど、素晴らしいのを描いています
『ガクラン放浪記』『私が愛した魔女』『エイント・チャウ』『私の赤ちゃん』『ホットドッグララバイ』『美人劇場』etc・・・


この『ザ・スペース』もそう
タイトル通り、なんとSFです 弘兼憲史がハードSFを描いていた!?
しかもムチャ面白い!!
囚人護送船のスタッフになり、亜高速で飛ぶ宇宙船、地球時間と宇宙時間は何百年も隔たり、タイムパラドックスの中で・・・
おっとっと、この辺にしておこう
シリーズの短編集です


この奇想天外社の2巻目は、20年以上探しているが、いまだ手に入らない
持っている人がいたら、是非譲ってください! 大事にします!
手に入らないのでそのかわりに、双葉社から1985年にアクションコミックスから出ています


弘兼憲史の作品は、最近のものもゲキ面白い
そして、昔のものも、大変ゲキ面白い
今日からあなたも広兼ファン!