『万年雪のみえる家』 本宮ひろ志 その6


『万年雪のみえる家』   本宮ひろ志 その6
 全1巻 初版1988年7月 ジャンプコミックスセレクション 集英社


素晴らしい!
なんと心温まる漫画なのだろう


ひと言で行ってしまえば、家族愛
今ではかなり少なくなってしまった、3世帯の大所帯の物語


北海道に住む、山川家のみんなが主人公
子ども達は、長男『大地』(中3)
長女の『いずみ』(中2)、次男の『風太』(小5)
次女『つぼみ』(小2)、双子の三男・四男『鈴丸・蘭丸』(5歳)
末娘の『雪』(三女 0歳)

そして、父の『山川 平原』(45歳)、母の湖(42歳)
爺様の『山川 朝日丸』(80歳)、ばあ様の『山川 峰』(79歳)
そして本宮漫画に欠かせない犬、千恵蔵(セント・バーナード 5歳)


北海の厳しい地で、たくましく生きる家族、山川家
大自然の中で、子ども達の成長や苦悩、友情や愛情が
微に入り細に亘って、本当に生き生きと描かれている
また、父と母の出会い、祖父と祖母の開拓入植など
家族を余すところ無く、実に楽しく、明るく、ほのぼのと描いている


本宮ひろ志の画力・表現力は、実にスゴイ!!!
そう思わざるを得ない、素晴らしい作品である


以前、子ども達に読ませたい本に【キャンディ・キャンディ】を挙げた
子ども達に、夢と希望と忍耐と未来を抱かせることが出来るからだ
この【万年雪のみえる家】もまた、子どもに読ませたい本に是非挙げたい


家庭崩壊・一家離散・虐待・引きこもりなど
家族が家庭の体をなしていないケースを聞くにつけ
子供を取り巻く環境や時代がひどく悲しく思われる
まずこの本を親が読み、そして子どもに読ませてあげて欲しい
きっと、失われていた本来の家族というものがよみがえってくる筈
そう信じられる程の、力強さと感動を、この漫画は与えてくれる


何度も書くが
この漫画、この作品は、素晴らしい!
本当に感動します
涙が止まらない
30年経っても(連載は1979年)、いいものはイイ!


是非、読んで下さい
万人が読める本宮漫画は少ない
超、感動すること保証します