『ホットドッグララバイ』  弘兼憲史 その5


『ホットドッグララバイ』/span>   弘兼憲史 
 全1巻  初版1983年8月 アクションコミックス


アメリカ駐留軍 岩国基地
その傍で育つ、小学校5年の、少年の眼で見た、アメリ
少し哀しく、憐れで、世界最強の軍隊を持つアメリカという絶対権力の元でのむなしさを描いた作品である
淫靡あり、恋愛あり、治外法権あり、射殺あり、生活感あり、そして感動がある
基地の傍に住む人の、気持ちが少しわかるような気がする


少年が主人公なのだが、周りの大人たちの話が、かなり重い
明るさはあるが、愉快に楽しく・・・という作品ではない
それだけ、ある意味問題提起もしているし、考えさせられてしまう


話の中で、少年は成長して行く
15歳になり、最後には結婚して家庭を持つ
たった1巻の読みきりでは、あまり見られない作品だ


全体的に哀しいお話だが、最後に救われる
感動します
ぜひ読んでください