『悪党商会』 現ナマ狩り かわぐちかいじ その1


『悪党商会』 現ナマ狩り   かわぐちかいじ その1
 全1巻 初版1985年7月 トクマコミックス 徳間書店


かわぐちかいじ先生 初登場です
ハードボイルドが似合う漫画家
ラーメン屋の雑誌が似合う漫画家(失礼)
男のイメージが強い漫画家
かわぐちかいじの、私の印象です


青年誌で、男が主人公、というと
なんとなく本宮ひろ志弘兼憲史的な感じもするが、ジャンルや設定がかぶっても、内容は全く違う
共通していると思われるものは、男が読んで面白い、という点だろう

この『悪党商会』は、かわぐちかいじの中では、あまりない一冊完結の単行本です
零細サラ金社長の【伊藤銀次】が主人公
この辺、ミナミの帝王の【万田銀次郎】とかぶる
大事なもの、信じられるものは現ナマ
しかし、万田銀次郎は債務不履行者に腎臓までも売らせる反面
割と情があったりするが
伊藤銀二に、そのような情は一切無い
ミナミの帝王には、多少の明るさもあるが
悪党商会には、言いようの無い暗さばかりが残る
いずれにしろ、どちらも、恐い


社員の【A子】は、かなり頭が足りない女性
最後まで【A子】のままだった


かわぐち作品を女性に説明しても、なかなか受け入れてもらえないように思う
しかし、男が読んだら、面白い作品ばかり
とっかかりに、是非読んでみてください