『ブルーシティ』 星野之宣 その1



『ブルーシティ』   星野之宣 その1
 全2巻 初版1976年9月 ジャンプスーパーコミックス


この星野之宣は、私がもっとも好きな漫画家の一人である


勿論、好きな漫画家は、いっぱい一杯いる


秋本治も、高橋留美子も、高橋よしひろも、本宮ひろ志も、萩尾望都も、竹宮恵子も、佐藤秀峰も、永井豪も、江口寿史も、山上たつひこも、大友克洋も、藤子不二雄も、しげの秀一も、小山ゆうも、吾妻ひでおも、とり・みきも、石坂啓も、楳図かずおも、弘兼憲史も、柴門ふみも、松本零士も、諸星大二郎も、細野不二彦も、桂正和も、鳥山明も、けらえいこも、矢口高雄も、いがらしゆみこも、柳沢きみおも、片山まさゆきも、青木雄二も、吉田まゆみも、かわぐちかいじも、弓月光も、鴨川つばめも、小畑健も、さいとうたかおも、つのだじろうも、手塚治虫も・・・


でも、もし私が、『好きな漫画家は誰ですか?』と尋ねられれば
『それは星野之宣です』
と答えるだろう


この『ブルーシティ』は、私が初めて出合った星野之宣の作品である
そういえば、当時のJUNPには、同じくはじめてであった【秋本治】の『こち亀』がスタートした頃だったように思う


この人の、何が好きなのか、と尋ねられると、答えに詰まる
しいて言えば、水が合う、とでも言おうか
まるで自分が書いた作品のように思ってしまうのである
価値観や、考え方のプロセスが同じなのであろうか


多作家ではないと思う
売れっ子でもないと思う
この作家の作品は、私は大変面白いと思うが
他人が読んで面白いと思うかは、保証しない
その点、大友克洋諸星大二郎と似ているが、彼らほどクセはない


万人が読んでも、おそらく2〜3割の人しか面白いと思わないだろう
だから、たった2巻で打ち切られてしまったのだと思う
ジャンプでなければよかったのに


でもそのうち1割の人は絶賛するであろう