『電気ショック第1号』-青春ときめきシリーズ2- 柳沢きみお その2

『電気ショック第1号』-青春ときめきシリーズ-   柳沢きみお その2 
全1巻  初版1980年2月 講談社コミックス 講談社


面白い!
自分が中高生だった時の頃が、よみがえってくる感じ


全て恋愛がテーマなんだけど
ほのぼのした感じが、すごくイイ


この本にも5作の短編が収録されている

  1. 電気ショック第1号
  2. よくある話
  3. 時のいたずらパートⅡ
  4. めざめ未満
  5. 交差点


どれも、実際身近にあるような、男なら誰でも通っていく道を描いている
電気ショック第1号、なんてのは、タイトルだけで男にはわかる
時のいたずらパートⅡは、前作『ウェルカム』の『時のいたずら』の続編で
美人家庭教師【三橋】さんと【杉男】君のその後の話


なぜ柳沢きみおは、こんなに、少なくとも「男」の読者を魅き込めるのか?
多分、男が読む「少女マンガ」に近いものがあるのではないか?


上原きみこ】や【赤石路代】なんか読むと
最高のシーンで、典型的な白馬の王子様が登場してくる
男がよんでも面白いが、女の子が読むと、きっとジーンときて
魅き込まれてしまうに違いない


それに近い意味で、男の「少年マンガ」的な存在


可愛い子が気になって、でも声もかけられない
でもふとしたきっかけで・・・
等身大の男が、身近な女の子に苦悩してる様は、皆誰でも経験すること
そして、それは100%男からの目線で描かれている
そう、殆どの少女マンガが女の子の目線で描かれているのと同じように


今のアダルトな柳沢きみおも面白いが
この頃の作品は、とにかく、味わい深い
青春時代よ、もう一度
枯れたオジサンがよんで、ほのぼのできる少年漫画なんてのは、ザラにない
面白い


世のおじさん達、ぜひ読んでください
あの頃の憧れの君や、結局声を掛けられなかった同級生の女の子
若かりし頃の淡い想いを
ほのぼの思い出すことでしょう