『ドラゴンヘッド』 望月峯太郎 


ドラゴンヘッド   望月峯太郎
 全10巻 初版1995年3月 ヤンマガKCスペシャル 講談社


望月峯太郎 初登場です


この『ドラゴンヘッド
簡単に説明すれば、かの高名な【さいとうたかお】大先生の
『サバイバル』を、暗くして悲惨にして鬱にしたような感じ


地下鉄の中、大地震で生き残った主人公【青木テル】が、
辛酸と恐怖と暴動の中で、辛くも生きのびていく
絶望的な状況と、恐怖などは、よく描かれていると思う
若い人が読んだら、ちょっと、いや、かなり怖い
軽さ、明るさはなく、読後は非常に重い
寝る前に読むと、夢に出てきてうなされそう


肝心の【ドラゴンヘッド】は、かなり後になって出てくるので
最初は本のタイトルの意味がわからない
かなり、キモい
というか、可哀相


望月峯太郎の作品は、この『ドラゴンヘッド』しか持っていない
バタアシ金魚』は連載当時、拾い読みしていた程度
私と同学年の作家だが、岡崎京子ほど好きではない


精神的に参っているサラリーマン
勉強や友達関係で疲れている中高生は
読まないほうがいい
ますます落ち込み、暗くなる


読むことを止めませんが、
自分の精神状態を鑑みてからにした方が
オススメです